不妊治療3年目のまゆむうです。
先日、「TOKYOプレコンゼミ」に参加してきました。
東京都では、若い世代がプレコンセプションケアに興味・関心を持ち取り組むきっかけとなるよう、「TOKYOプレコンゼミ」を開催しているそうです。
(令和5年度の開催はすべて終了しています)
プレコンセプションケアっていったいなんだ?
初めて聞くよ!
という方が多いかもしれません。
プレコンセプションケアとは
将来の妊娠・出産に備えて健康管理を行うことをさします。
プレコンセプションケアは、妊娠を計画している女性だけではなく、すべての妊娠可能年齢の女性にとって大切なケアです。
自分を管理して健康な生活習慣を身につけること、それは単に健康を維持するだけではなく、よりすてきな人生をおくることにつながるでしょう。
この記事では、「TOKYOプレコンゼミ」に参加してみた感想や学んだことについて、不妊治療中の筆者の視点で書いていきたいと思います。
結論、一番思ったことは、
もっと早く知りたかった!!
日本の性教育よ、もっと国際基準に!!
というようなことでした。
Contents
「TOKYOプレコンゼミ」概要
令和5年度第9回を受講しました。
zoomで参加しました。
若い世代がプレコンセプションケアに゙興味・関心を持ち、取り組むきっかけづくりにしたいということが開催目的になります。
こちらを受講すると、AMH検査と結果への助言・相談が受けられるとあったので参加を決めました。
※AMHは、卵巣に残っている卵子の数(推定)を知る事のできる検査です。
しかし、ふたをあけてみると不妊治療中の人は対象外でした。
開催目的からすると、仕方のないことかなと思います。
残念。
若い世代に向けた取り組みとしては、とても良いものだと感じます。
- AMH検査と結果への助言・相談
- 風しん抗体検査・予防接種
が無料で受けられることは、今後妊娠・出産を考える上でとてもメリットのあるものだと思います。
プレコンゼミで学んだこと
赤ちゃんの心臓は妊娠4〜9週でできあがる
これ、知っていましたか?
中枢神経・心臓・消化器・四肢などの重要な臓器は、とても早い段階でつくられています。
妊娠に気づいたときには、すでに重要な臓器は完成しています。
普段の健康状態がいかに大切かがわかります。
国際的にも、妊娠の3ヶ月前から体づくり、といわれているそうです。
不妊治療中も、基本は「健康的な体づくり」だと心に刻みます。
低体重児は増加している
日本では、低体重児が増加しています。
原因として、女性の栄養状態が悪くやせ型が多いからです。
貧血女子も多いですよね。
普段から栄養バランスのとれた食事をとるようにして、栄養状態よく適正体重を心がけたいですね。
妊娠・出産の適齢期を知っておくことの大切さ
女性の年齢が高くなると、以下のような影響があります。
- 周産期死亡率、妊産婦死亡率の増加
- 周産期合併症、妊娠高血圧症候群、前置胎盤
- 悪性新生物発生年齢
- 染色体異常発生割合
年齢が上がると、子宮筋腫などの婦人科疾患も増えてきます。
理想としては、20代半ば〜30代半ばが妊娠・出産の適齢期といえます。
わかっていても、結婚はしたいと思ってすぐできれば苦労しませんし
(私はなかなかできませんでした。)
仕事や趣味などの理由で難しい現状です。
しかし、適齢期を知っておくことはとても大切なことです。
この表によると、不妊治療をすることが前提で、子どもが1人はほしいと考える夫婦にとっての妊活開始は遅くとも35歳ということになります。
自分の妊孕性(妊娠する力・卵巣予備能)を把握する
35歳で結婚して、結婚式と新婚旅行はしたいな〜。
その後に妊活かな〜。
と、のんびりと考えていました。
自分の妊孕性がとても低かったことも知らずに。
妊孕性を知る・推測できるものとして、
- 年齢
- 月経周期、基礎体温
- 卵巣容量
- 卵胞の数
- 月経初期のFSH値
- AMH
があります。
講義では、
- 年齢→大雑把
- 月経周期、基礎体温→大雑把
- 卵巣容量→超音波診断
- 卵胞の数→超音波診断
- 月経初期のFSH値→採血 変動大
- AMH→採血 変動小
と説明がありました。
特にAMHは、
- 20代後半から妊孕性の低下の把握が必要な女性にとっては卵巣予備能を知る良い指標となる
- 月経周期による値の変化は少ない
- 採血で推測値がだせるもの
というメリットがあります。
加齢により低下していくAMHですが、若い人でも低い方はいます。
妊娠を望むのならば、自分の妊孕性を知っておくことは必要不可欠だと感じます。
まとめ
「TOKYOプレコンゼミ」へ参加してみて、感想や学んだことを書きました。
プレコンセプションケアは、結婚する前から全人類に知っておいてほしい知識だと思います!
今回の取り組みでは、検査と助言・相談がセットでできるということでした。
若い世代に知ってほしいというような目的でしたが、晩婚化の進む中、30代半ばでも結婚を考えたり、結婚したばかりというような人にもぜひ知っておいてほしい内容だと思います。
国立成育医療研究センターで、プレコンノートがダウンロードできます。
また、詳しくプレコンセプションケアについても書いてあるので、参考にしてみてください。
https://www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/preconception/
今後も、不妊治療の体験記など更新していきますので、また他の記事も見ていただければ嬉しいです!
最後まで読んでいただきありがとうございました。